レギュラーガソリンの価格が1リットルあたり155円を3年10カ月ぶりに超えた。日本エネルギー経済研究所石油情報センターが3日に発表した1日時点の全国平均は、前週より0・9円高い155・2円で、5週連続で値上がりした。また、今年初めて都道府県ごとの平均がすべて150円以上となった。
原料となる原油の国際的な指標「米国産WTI原油」の先物価格は、8月中旬に1バレル=65ドル台をつけたこともあったが、現状は75ドルまで上昇している。
同センターは、イラン産原油に対する米国の経済制裁が始まる11月5日が近づき、原油の供給不安が高まっているほか、9月下旬にあった石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの会合で増産が見送られたことなどが背景にあるとみている。
石油元売り各社は、小売店に今週末以降の卸価格の引き上げを通告しているもようで、来週も値上がりしそうだという。(桜井林太郎)