大阪府警富田林署から逃走し、加重逃走容疑で逮捕された樋田淳也容疑者(30)とみられる男の姿が、8月24日に松山市の道の駅で確認されていたことが捜査関係者への取材でわかった。逃走13日目には近畿を離れて四国に渡っていたことになり、府警は逃走ルートを詳しく調べている。
捜査関係者によると、新たに姿が確認されたのは、松山市の道の駅「風早(かざはや)の郷(さと) 風和里(ふわり)」。従業員の男性によると、8月24日正午ごろ、サングラスを着用した丸刈りの男が入店。1人で足を組んでソファに座り、観光地を紹介するパンフレットを見るなどしていた。
店内を歩き回り、女性従業員に道を聞いたほか、新聞も読んでいたという。男は商品を購入することなく20分ほどで退店。店内では万引きなどの被害は確認されていないという。こうした様子は店内の防犯カメラに映っており、府警も把握。捜査関係者は、男の特徴が樋田容疑者に酷似しているという。
樋田容疑者は8月12日に逃走。同15日を最後に足取りが途絶えていた。その後9月上旬には愛媛と香川の県境の香川県観音寺市の道の駅で自転車で日本一周中の男性(44)と知り合い、ともに行動していたことが判明しているが、それ以前に四国にいたことになる。
府警は、数十人規模の捜査員を中四国に派遣し、逃走ルートを確認している。