山口県下関市のJR下関駅前にある大型歩道橋(通称・人工地盤)のエスカレーターについて、市は撤去する方向で検討を始めた。老朽化に加え、維持管理費が多額に上るためとしている。
9月25日の市議会一般質問で、前田晋太郎市長らが井川典子氏(創世下関)の質問に答えた。
市道路河川建設課によると、人工地盤のエスカレーターは5カ所10基あり、1992年度~95年度に整備した。老朽化したエスカレーターの更新費用や維持管理費に加え、バリアフリーに対応するためにエレベーターを増設した場合、市は20年間で20億円の費用が必要と試算。エスカレーターをすべて撤去した場合は9億円に収まるとしている。
前田市長は「財政を非常に圧迫している。(撤去方針は)バリアフリーの観点など総合的に考えた結果だ」と理解を求めた。
一方、市民有志からは撤去反対の署名活動も始まっている。