全国の警察が今年上半期(1~6月)、虐待を受けているとして児童相談所(児相)に通告した18歳未満の子どもは3万7113人で過去最多だった。警察庁が4日発表した。年間過去最多の約6万5千人となった昨年の上半期より2割以上多く、年間7万人を上回るペースだ。警察庁は、社会の関心が高まり警察への通報や相談が増えたことが背景にあるとみている。
最も多かったのは、言葉による脅しや無視など子どもの心を傷つける「心理的虐待」で、全体の約7割を占める2万6415人(前年同期比5009人増)。うち、子どもの前で配偶者らを暴行したり罵倒したりする「面前DV」が6割強の1万6869人で、この統計を始めた2012年の上半期の6・9倍に上った。「身体的虐待」は6792人で、「育児放棄(ネグレクト)」は3795人、「性的虐待」は111人だった。
事件として親らを摘発したのは…