自民党の加藤勝信総務会長は9日の記者会見で、将来的に首相を目指すかを問われ、「常に高みを見据えながら進めていきたい」と「ポスト安倍」に意欲をにじませた。
加藤氏は岡山5区選出の当選6回。竹下派に所属するが、安倍晋三首相の側近として知られ、2012年の第2次安倍政権発足後、官房副長官や厚生労働相などを務めた。2日の党役員人事で総務会長に就いた。
首相周辺には将来の首相候補として推す声があり、加藤氏は9日の会見で、「力をつけて、地元のために、日本のために頑張って欲しいという声もいただきながら、そういう志をもっている」と語った。
ただ、3年後に予定されている次期総裁選への立候補については、「与えられた仕事をしっかりやり遂げることが肝要だと思っており、そこから先について今、具体的なことを考える余裕はない」と述べるにとどめた。(及川綾子)