鹿児島市平川町の平川動物公園で8日、飼育していたホワイトタイガーに襲われたとみられる飼育員古庄晃さん(40)が死亡した事故で、9日に記者会見した同園飼育展示課の福守朗課長は「事故当日の8日はトラの絶食日だった」と話した。
福守課長によると、園では毎日食事ができるとは限らない野生のトラの生活に合わせて消化器官への過度な負担を避けるために、週に1度、トラにエサを与えない「絶食日」を設けているという。
園では毎週月曜日が「絶食日」で、古庄さんを襲ったとみられるホワイトタイガー「リク」を含むトラには8日もエサを与えていなかったという。
リクは2013年に園の中で生まれ、普段は食肉用に加工された馬肉や鶏肉を与えられていた。園は、「絶食日と今回の事故の因果関係はわからない」としている。(加藤美帆)