安倍晋三首相は25日午後、日本の首相として7年ぶりとなる中国への公式訪問のため、北京に向け政府専用機で羽田空港を出発した。26日には習近平(シーチンピン)国家主席、李克強(リーコーチアン)首相との会談に臨み、経済協力や北朝鮮対応などを中心に日中間での連携について幅広く話し合う。
首相は25日昼、出発前に首相官邸で記者団に対し「朝鮮半島の非核化、拉致問題の解決について連携を確認し、自由で公正な貿易体制の強化、東シナ海を平和、友好、協力の海にすることについて意見交換をしたい」と語った。
首相は25日夕、李氏と懇談。夜は日中平和友好条約の発効40周年を祝う記念レセプションや李氏主催の夕食会などに出席する。
首相の訪中は、国際会議への出席を除くと、2011年12月の野田佳彦首相以来。第2次安倍政権が発足して以降では初めてとなる。日本政府は、今回の訪問を来年の習氏の訪日につなげ、日中の協力関係を新たな段階に進めたい考えだ。
首脳会談では、13年9月に失…