サウジアラビアのムハンマド皇太子は24日、トルコ・イスタンブールの自国総領事館でサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が殺害された事件について、「とても痛ましく、正当化できるものではない」と述べた。事件への自らの関与については触れなかった。
不明記者、生きたまま切断か サウジ見解と異なる可能性
ムハンマド皇太子が公の場でカショギ氏の事件に言及するのは初めて。サウジの首都リヤドで開かれている自身肝いりの国際経済会議「未来投資イニシアチブ」で、レバノンのハリリ首相らとともに登壇し、トルコ側と協力して「犯人を罰する」と語った。
「この事件を使ってトルコとサウジの関係にひびを入れようとする者がいることを知っている」とも発言。「サルマンという名の国王、ムハンマドという名の皇太子、エルドアンという名の大統領がいる限り、それは起こらない」と訴え、トルコとの協力関係をアピールした。ときどき高揚気味に話し、会場からは拍手がわき起こった。
サウジには、レバノンのハリリ…