自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が月刊誌への寄稿で、同性カップルを念頭に「『生産性』がない」などと主張した問題で、杉田氏は25日付で自身の見解をホームページに掲載した。
寄稿では「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのか」と性的少数者への行政支援を疑問視していた。一方、発表した見解では「思いやりや気配りの延長として、必要であれば法整備を行い、その目的でもし予算措置が必要になった場合は、慎重に検証し、総合的に判断して実行すべきとの立場だ」などと記した。性的指向・性自認に関する理解増進を掲げる党方針と足並みをそろえた形だ。杉田氏の事務所は取材に「もともと必要な法整備に予算が伴うなら検討すべきだという立場だった。(立法や行政支援に関する)主張を変えたわけではない」としている。
寄稿は性的少数者への差別として批判を浴びたが、杉田氏は見解で差別の意図を否定。「不用意に『生産性』という表現を用い、誤解や論争を招いた」と説明し、「結果として不快と感じたり、傷付いた方々がいらっしゃることを重く受け止めている」としつつも、謝罪や撤回はしなかった。
杉田氏の寄稿問題をきっかけに…