米国の高速道路にはよくある、渋滞を緩和する目的で2人以上乗っている車しか走れない専用レーン。ここを1人で運転していた霊柩(れいきゅう)車の運転手が、警察に停止させられたが罰金を払わずに済ませて、話題になっている。運転手が主張したのは――。
AFP通信などによると、現場はネバダ州の高速道路。1日、霊柩車が専用レーンを走行していたのを、見とがめたパトロール中の警察官が止めさせた。警察官がその場で法律違反であることを説明すると、運転手はこう主張したという。
「亡くなった人が後ろに乗っている」
車の後部を確認すると、担架が固定され、遺体が横たわっていたという。
CNNによると、警察官は運転手に対して、同レーンを走行する際の同乗者は法律上、生きている必要があると説明したが、「何より面白い返事だった」ため、罰金を請求せずに見逃したという。(伊藤喜之)