京都市北区の住宅街で、道路に面した民家のガスの元栓が無断で閉められる事案が相次ぎ、京都府警は31日、22件の関与が裏付けられたとして、北区の自営業の男(76)をガス事業法違反(供給の妨害)の疑いで書類送検し、発表した。「ストレスを発散するため、少なくとも200回くらいやった」と容疑を認めているという。
捜査関係者によると、男は6~10月の夜間、北区の民家10軒の元栓を計22回閉め、ガスを使えなくした疑いがある。男は「家の中で騒ぎになるのを想像して快感を覚えた」と話しているという。
北区では6月以降、同様の事案が80件ほど確認されている。パトロール中の北署員が10月初めに元栓を閉めている男を目撃。話を聴くと関与を認めたという。
ある民家では8月上旬、給湯器にエラーの表示が出て、元栓を閉められたことがわかった。点検に来た作業員から「同じようないたずらが多く、植木鉢を置いて道路から元栓を見えなくしたらいい」と提案された。住人の女性(41)は「誰がやったかわからず怖かった。こんな嫌がらせはやめてほしい」と話した。