1日午前2時40分ごろ、大阪府枚方市片鉾東町の男性会社員(48)方で、「(部屋の外で)叫び声がする」と高校生の長男(16)から110番通報があった。警察官が駆けつけると、屋内で男性と妻(49)、大学生の長女(20)が血を流して倒れており、3人とも搬送先の病院で死亡した。外部から何者かが侵入した形跡は確認されておらず、府警は無理心中の可能性があるとみている。
枚方署などによると、男性方は4人暮らしで、玄関は施錠されていた。男性は2階の階段付近、長女が2階洋室、妻が1階居間で倒れていた。妻と長女は胸や背中に多数の刺し傷があった。男性の手元近くには血の付いた刃物があり、胸には深い刺し傷のほか、自ら刺そうとしてためらったような、浅い傷が複数あったという。
2階の自室にいた長男にけがはなく、「姉の叫び声がした。(自分の部屋の)ドアを開けられそうになった」と説明している。
現場は京阪枚方市駅から北東に約3キロの住宅街。