2015年8月に大阪府寝屋川市の中学1年の男女2人を殺害したとして、殺人罪に問われた山田浩二被告(48)の裁判員裁判の第2回公判が2日、大阪地裁であった。亡くなった2人の母親に対する証人尋問が行われ、平田奈津美さん(当時13)の母親は被告を「人間じゃないです」と強く非難した。事件の遺族が公の場で発言するのは初めて。
寝屋川中1男女殺害 被告が殺意否認、土下座して謝罪
被告「首に触れ、亡くなったような気が」中1殺害初公判
平田さんの遺体は15年8月13日深夜に同府高槻市内の駐車場で見つかり、左肩から左腕にかけて多数の切り傷がつけられていた。被告の殺意を否認する弁護側は1日の冒頭陳述で、被告が口をふさぐなどして動かなくなった平田さんを「ショックを与えれば生き返る」と考えてカッターナイフで切った、と説明した。
母親は平田さんの発見当時の遺体の写真を初めて見たのは、初公判を控えた今年10月になってからだったと説明。「かわいそうで、ずっと見られなかったが、あの子がどうやって命を奪われたのか親として知るべきだと思い、見ることを決意した」と振り返った。写真を見た時の心境を「口では言い表せない」とし、語気を強めて「あの男(被告)は最低です。人間じゃないです」と話した。
検察側は、被告が15年8月1…