山田風太郎の人気伝奇小説を原作に、マキノノゾミが脚本を手がけ、堤幸彦が演出する「魔界転生」が12月9~14日、大阪市北区の梅田芸術劇場で上演される。島原の乱で敗れた天草四郎(溝端淳平)が妖術でよみがえり、幕府を滅亡させようと、剣豪・柳生十兵衛(上川隆也)らと激しい闘いを繰り広げる、娯楽作。浅野ゆう子が、四郎に「魔界衆」として現世に呼び覚まされる、淀殿の霊を演じる。
やはりマキノと堤がコンビを組んだ舞台「真田十勇士」に引き続いての淀殿役。「私のキャラクターを分かって書いて下さっていて、お二人の愛を感じます。負けないように演じないと」と浅野。「淀殿は可愛い方。でも『魔界衆』だから、少しデフォルメして演じても許されるかなと思っています」
他に高岡早紀、山口馬木也、藤本隆宏、松平健らが出演。S席1万3500円など。劇場(06・6377・3800)。(増田愛子)