(2日、フィギュアスケート・フィンランド大会女子SP)
フィギュア特集 Kiss and Cry
宇野昌磨が逆転優勝 スケートカナダ2連覇達成
「やってしまったな、と思った」 宇野昌磨の一問一答
控えめながら、女子ショートプログラム(SP)の演技を終えた白岩優奈(関大ク)は右手で小さくガッツポーズを作った。「課題にしてきたコンビネーションジャンプを決めることができた」。冒頭のルッツ―トーループの連続3回転。エッジの使い方が不鮮明との判定を受けながらも、着氷した。
京都両洋高2年で身長151センチ。昨季シニアデビューし、GPシリーズは最高6位。「今季は本当に、結果を出したくてずっと練習をしてきた」。平昌(ピョンチャン)五輪女王のアリーナ・ザギトワ(ロシア)に次ぐ堂々の2位発進に「(順位は)あまり関係ない」と言いながら、16歳の表情は思わず緩んだ。
ただ、「完璧なプログラムには遠い」と語る通り、満足はしていない。ステップに加え、二つのスピンがレベル2(最高はレベル4)と判定され、得点を取りこぼした。平昌五輪4位の宮原知子(関大)も指導する浜田美栄コーチは「ジャンプで安心してしまったのかな」と苦笑交じりだ。初の表彰台がかかる白岩は3日のフリーに向け、「あんまり表彰台は考えず、ただ大会を楽しみたい」。