プロ野球西武の炭谷銀仁朗捕手(31)が8日、保有するフリーエージェント(FA)権を行使することを表明した。海外移籍は考えず、日本の球団からのオファーを待つ。
埼玉県所沢市の球団事務所で記者会見を開いた炭谷は、「本当に悩んでいる。当然、残留も考えているし、他球団の評価も聞いてみたい」と心境を語った。球団は「必要な戦力」としており、FA宣言後の残留も認める方針だ。
炭谷は2011年から7年連続で100試合以上の出場を続けていたが、今季は23歳の森友哉が台頭し、47試合の出場にとどまった。「まだまだ体も勝負できる。何が(球団を決める)決め手になるかわからないが、自分の中で納得できる決断をしたい」と話した。
炭谷は京都・平安高(現龍谷大平安高)から2005年秋の高校生ドラフト1巡目で西武入り。1年目の06年、高卒ルーキーとしては1955年の谷本稔(大映)以来、51年ぶりに開幕戦で先発マスクをかぶった。ベストナインを1回、ゴールデングラブ賞を2回獲得。日本代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に2度出場するなど、国際大会の経験も豊富だ。
通算成績は1169試合の出場で、打率2割1分2厘、31本塁打、271打点。