大相撲九州場所で初日から3連敗している横綱稀勢の里(32)=本名・萩原寛(ゆたか)、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が14日の4日目も出場することになった。この日朝、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が取材に応じ、「本人が『頑張ります』と言っている。弟子を信じるしかない」と話した。
白鵬、鶴竜の2横綱が不在の今場所、稀勢の里は一人横綱として臨んでいる。初日に小結貴景勝に敗れると、2、3日目には続けて金星を配給した。横綱が初日から3連敗(不戦敗除く)するのは、1992年初場所の旭富士以来の屈辱。横綱が初日から3連敗しながら4日目に出場するのは88年秋場所の大乃国以来。4連敗なら1場所15日制が定着した49年夏場所以降、前例がない。
師匠は「まだまだできると思う。自信をつけるには勝たないと」と、沈痛な表情で話した。