1985年に熊本県松橋(まつばせ)町(現宇城市)で知人の男性を殺害したとして、殺人罪などで服役した宮田浩喜(こうき)さん(85)への裁判のやり直しが決まった「松橋事件」。父との間のわだかまりがとけずにいた次男の賢浩(まさひろ)さん(60)が十数年ぶりに浩喜さんを訪ね、再会した。 松橋事件、再審開始が確定 特別抗告棄却、無罪の公算大 東京に住む賢浩さんは10月末、熊本市東区のデイサービス施設を訪れた。浩喜さんは脳梗塞(こうそく)を繰り返して3年ほど前から言葉を発せず、一日の多くを寝て過ごしているという。それでも顔をのぞき込むと、目の色が変わった。「(息子だと)分かったと思う」。左手を握ると、しっかりと握り返してくれたという。 翌日も、賢浩さんは施設を訪ねた。「また来たよ」と声をかけると、寝ていた浩喜さんは薄く目を開け、まばたきを始めた。何度も手をさすり、話しかける。しばらくすると、驚いたように目を見開き、口を動かした。「何か言いたそう」。賢浩さんは愛用の一眼レフカメラでその顔を何枚も写真に収めた。父を撮るのは初めてだった。 ◇ 子どもに手を上げることもあった父。昔から折り合いが悪かった。高校卒業後は上京し、カメラマンとして世界を巡った。事件のことを知ったのは発生から数年後。でも、故郷には戻らなかった。「友達にも会いづらいし、何を言われるかわからないから」 父が99年に出所した後、兄に誘われて一度だけ、会ったことがある。その体は前よりしぼんだように見えた。勇気がわかず、事件には触れなかった。「本当にやっていたらどうしようと。返事が怖かった」。2012年の熊本地裁への再審請求の後も、裁判に顔を出すことはなかった。 心境が変わったのは、今から1… |
松橋事件の再審決まった父、十数年ぶりに再会した次男は
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