北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、10月16日に中朝国境から北朝鮮に不法入国して当該機関に拘束されたとする米国人のブルース・バイロン・ローレンス氏を国外追放することを決めたと伝えた。同通信はローレンス氏の年齢や職業、解放する日時などは明らかにしていない。
同通信は、「ローレンス氏が調査の過程で、米中央情報局(CIA)の指示によって不法入国したと陳述した」と伝えた。米政府は原則として米市民の北朝鮮への渡航を制限している。
北朝鮮は5月9日、米朝首脳会談に向けた措置のひとつとして、抑留していた米国籍の3人を解放した。今回も解放を決めた背景には、2回目の米朝首脳会談に向け、交渉を継続したい思惑があったとみられる。(ソウル=牧野愛博)