来春に卒業予定の大学生の就職内定率は、10月1日時点で77・0%となり、前年同期を1・8ポイント上回った。3年連続の上昇で、調査が始まった1996年度以降の最高を2年連続で更新した。厚生労働省と文部科学省が16日発表した。景気回復や人手不足を背景に、採用活動の時期を早める企業が増えた影響とみられるという。
国公立24大学、私立38大学の計4770人を抽出し、10月1日時点の状況を調べた。国公立は前年同期比1・7ポイント増の75・0%、私立は同1・9ポイント増の77・6%。文系は同2・1ポイント増の76・5%、理系は同0・6ポイント増の79・2%だった。
今春に卒業した大学生の4月1日時点の就職率は、過去最高の98・0%だった。就活戦線で学生有利の「売り手市場」が続くなか、厚労省は来春卒の大学生の就職率も同水準まで高まる可能性が高いとみている。(村上晃一)