昨年末に閉園したスペースワールド(北九州市八幡東区)跡地に残る、スペースシャトルの模型の解体作業が19日午前、始まった。重機が運び込まれ、工事の足場を整える作業などを、近くの住民らがフェンス越しに見つめた。
大半の遊具や施設は、すでに他の遊園地などに譲渡されたり、解体・撤去されたりしている。スペースシャトル「ディスカバリー号」の実物大模型(高さ約60メートル)は譲渡先がなく、存続を検討した市も10億円の費用がネックになって引き取りを断念した。跡地には2021年にイオンモールが大型商業施設を出店する予定だ。
北九州市八幡東区の主婦、前野咲枝さん(58)は「シャトルは八幡のシンボル。これだけは残してほしかった。寂しいの一言です」と名残惜しそうに眺めていた。(奥村智司)