他国ですでに販売禁止になった医療機器を手術で体に入れ、体調の異変に悩む人たちの存在が国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の調査で明らかになった。機器のリコールや不具合の情報が、各国で十分に共有されていないことが背景にある。 埋め込み型医療機器の不具合、データベース化 ICIJ 「私の体にはまだ、欠陥品の股関節が埋まったままだ」。韓国にあるごみ処理施設の元職員チョン・ソンホさん(47)は嘆いた。 2008年7月、大腿骨(だいたいこつ)の壊死(えし)がわかり、手術で米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の子会社が製造する金属製人工股関節を手術で入れた。しかし、1年半ほどを経て、右足に断続的な痛みが出た。「足にずっと針が刺さっているようだった」。調べると、人工股関節が壊れ、大腿骨が削られていた。 この機器は09年12月、不調… |
再手術の12日後、人工股関節がリコール 今も体の中に
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