造幣局は27日、限定5万枚で発行した「明治150年記念貨幣」(千円硬貨)について、抽選作業で当選者を多く出し過ぎるミスがあり、1千枚を追加発行すると発表した。「限定5万1千枚」となり、造幣局の担当者は「チェックが不十分だった。再発防止に万全を期して取り組みます」と謝罪している。
造幣局によると、購入申込者約31万人のうち、当選者5万人を抽選で決定。期限までに入金を確認できた人に今月、記念貨幣を送った。だが、1296人の入金を見落とし、キャンセルと勘違いしていたことが発覚。すでにその分を繰り上げ当選させてしまっていたため、5万人を超えてしまった。最終的な超過人数は737人だったという。
記念貨幣の発行枚数は閣議決定を経て政令で決まるため、5万1千枚とする政令を改めて定めたという。追加発行分は来年1月下旬ごろに送付される予定。(大部俊哉)