安倍晋三首相は29日午前、アルゼンチンで開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)出席のため、政府専用機で羽田空港を出発した。G20に出席する各国首脳との個別会談も予定。G20の後にはウルグアイとパラグアイを日本の首相として初めて訪問し、12月4日に帰国する。
首相は現地時間30日(日本時間12月1日)に米国のトランプ大統領や中国の習近平国家主席と会談し、トランプ氏とインドのモディ首相とによる初の日米印首脳会談に臨む。翌12月1日(同2日)は、ロシアのプーチン大統領と会談。両氏は11月14日のシンガポールでの会談で、1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させることで合意しており、交渉の進め方などを議論するとみられる。
首相は出発前、空港で記者団に、G20について「来年日本が議長国を務めることを踏まえて、自由で公正な貿易体制の強化、世界経済の持続的な成長について考え方を訴え、議論をリードしたい」、日ロ首脳会談について「合意を踏まえて、進展に弾みをつける会談にしたい」と語った。