天皇の代替わりに伴う皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」について、「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と述べた秋篠宮さまの発言について、西村康稔官房副長官は30日午前の閣議後会見で、「改めて何らかの対応をとることは考えていない」と述べ、政府が公費を支出する方針に変更はないとした。
秋篠宮さま、大嘗祭支出に疑義「宮内庁、聞く耳持たず」
秋篠宮さま「政教分離」発言に波紋 私費が妥当か、賛否
西村氏は「(前回)式典は現行憲法下において十分な検討が行われたうえで挙行された」と説明。今回もすでに政府の公費支出が閣議了解されているとし、「基本的な考え方や内容は(前回を)踏襲をして行っていく」とした。
皇族が政府の決定と異なる意見を述べたことについては、「あくまでもご自身のお考えを述べられたものと理解しており、国政に影響を与えるものではない」とした。
秋篠宮さまの記者会見は誕生日当日の30日に報道されることを前提に、22日に行われた。