大相撲の元大関琴光喜(42)=本名・田宮啓司さん=の長男、愛喜くん(9)が少年相撲で全国デビューした。2日に東京・国技館で行われた第31回全日本小学生相撲優勝大会の小学4年生以下の部で3位入賞。「うれしいです」と声を弾ませるその表情は、琴光喜に似ている。
相撲特集:どすこいタイムズ
全国各ブロック3位までに入った計33人がエントリー。愛知県長沢小の愛喜くんは東海3位で全国の舞台に初めてたどり着いた。144センチ、65キロ。低い姿勢からの押し、おっつけ。4歳から習う相撲のさまざまな技術を駆使して3人倒し、準決勝まで進んだ。
「相撲は楽しいです。強い人に勝ったらうれしいです。好きな力士? 白鵬!」とはきはきと答えた愛喜くん。ただ実は緊張しいで、この日、父にあえて観戦を控えてもらったという。あまりに期待されると「吐きそうになるから」。
稽古は週2回。父もかつて師事した愛知・岡崎市相撲連盟の大塚孝雄理事長(53)から教えを受けている。大塚理事長は「教えたことを早くできるようになる。基本的に相撲がうまい」と、琴光喜ジュニアの素質を評価している。
30年前、第1回大会の6年生の部を制したのが父だ。「6年までには頂点を狙っている」と大塚理事長。愛喜くんは「父さんより強い力士になりたいです」と目標を口にした。