米ウーバー・テクノロジーズは3日、スマートフォンのアプリを使ったタクシーの配車サービスを、大阪府内で始めると発表した。ウーバーが正式に事業をするのは、東京、名古屋に続き3カ所目。本業のライドシェア(相乗り)は日本では認められていないが、存在感を増してきている。
タクシー会社「未来都」(大阪府門真市)と組み、まずは約300台のタクシーが対応する。来年1月にも開始し、順次対応できる台数を増やすという。利用者はスマートフォンのウーバーのアプリを使い、タクシーを呼ぶことができる。
ウーバーは2014年、東京でハイヤーの配車を始め、今年9月には名古屋市のタクシー会社と組んで参入した。淡路島(兵庫県)では来年3月まで、実証実験も手がけている。
ウーバーは、客を有料で乗せる自家用車を手配する、ライドシェア事業の世界最大手。だが日本では「白タク」とみなされ、認められていない。
中国の滴滴出行(ディディチューシン)とソフトバンクの合弁会社「DiDiモビリティジャパン」も9月、大阪でタクシーの配車サービスに乗りだした。ライドシェア大手が国内でタクシー配車を手がける動きが相次いでいる。(中島嘉克)