4日の東京株式市場で日経平均株価は500円超の急落となり、終値は前日より538円71銭(2・39%)安い2万2036円05銭だった。下落は8営業日ぶり。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は39・85ポイント(2・36%)低い1649・20。出来高は15億5千万株。
前週末の米中首脳会談で1月からの米国の対中高関税が先送りされ、市場には一時安心感が出ていたが日経平均は急落した。11月22日から前日までに計約1千円幅も値上がりしており、「日本株を買い進めてきた一部の海外投資家が、貿易問題の売り買いの材料がいったん出尽くしたとして、利益確定のために一気に売りに転じた」(大手証券)ためとの見方がある。
また、米長期金利の上昇で、外国為替市場で円高ドル安となった影響もあったほか、先送りされた貿易問題は今後再燃するとの懸念も、株価を押し下げる要因になったとみられる。