2027年のリニア中央新幹線開業に向け、名古屋市がJR名古屋駅東口(桜通口)に広場を整備する方針を固めた。ロータリーと円錐(えんすい)形モニュメント「飛翔(ひしょう)」を撤去し、駅前の道路はY字形になる。渋滞を減らすとともに、名古屋の玄関口を開けた空間にしてイメージアップを狙う。
名古屋駅、変わりゆく街
リニア中央新幹線
現在の名古屋駅東口は、ロータリー付近が一般車とタクシーで混雑することが多い。また、歩行者が街に出るには、ロータリーを回り込む必要があった。
市は、高さ23メートルの「飛翔」を撤去し、緑豊かな広場を設けて駅から街への「つながり」をつくる。広場の両側に一般車とタクシーの乗降場を別々に配置するほか、乗り換え時に雨にぬれないように大きな屋根の設置も検討している。
市は駅東側の再整備を19年度にも都市計画決定し、地権者や愛知県警と協議した上で、リニア開業までに完成させる計画だ。(関謙次)
ノリタケ工場跡地にはマンション
JR名古屋駅の北側に位置するノリタケカンパニーリミテドの本社工場跡地(名古屋市西区則武新町3丁目)に、4棟のマンション(総戸数462戸)が建つことがわかった。全面完成は2023年1月の予定。市内有数の大規模物件になりそうだ。
予定地は名駅の北側約1キロで、徒歩約15分。最寄りは市営地下鉄(東山線)の亀島駅。開発を手がける三菱地所によると、来年5月に着工。21年10月以降に段階的に完成させる。延べ床面積は計約5万平方メートル。
この場所は13年、ノリタケがイオンモールと三菱商事、三菱地所レジデンスと再開発すると発表した。イオンモールは大型商業施設を開業させる方針。ノリタケは当初、商業施設の開業を16年、マンションを今春完成と見込んでいたが、調整に時間がかかり、計画がずれ込んだ。