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松橋事件の再審、無罪確定へ 地検が有罪主張せず

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2018-12-20 12:22:51  点击:  切换到繁體中文

 

1985年に熊本県松橋(まつばせ)町(現・宇城市)で男性が殺害された「松橋事件」のやり直しの裁判(再審)で、殺人罪などで服役した宮田浩喜さん(85)について、熊本地検が新たな有罪主張をしないことがわかった。宮田さんは事件から30年余りを経て、殺人罪の無罪が確定する見通し。熊本地裁で20日に開かれた弁護団との協議で、地検側が明らかにした。


松橋事件の再審決まった父、十数年ぶりに再会した次男は


弁護団によると、検察は再審公判で殺人罪の求刑をしない方針も明らかにした。しかし、自白調書を証拠採用するかどうかで検察と裁判所の意見が分かれ、1月31日に改めて協議することになった。


松橋事件では、当時59歳の男性が殺害され、将棋仲間だった宮田さんが取り調べの末に自白し、殺人罪などで起訴された。熊本地裁での公判中に否認に転じたが、懲役13年の判決が言い渡され、90年に刑が確定した。


97年になって、弁護側の請求で熊本地検が保管していた証拠が開示され、宮田さんが「凶器に巻き付けて使った後で燃やした」と自白していたシャツの袖が見つかった。弁護団はこれらの新証拠をもとに2012年、再審を請求。熊本地裁は16年、「自白の信用性を認められなくなった」として再審開始を決定した。福岡高裁も翌年、地裁の決定を支持した。検察側は特別抗告したが今年10月、最高裁が棄却し、再審開始が決まった。


宮田さんは脳梗塞(こうそく)を繰り返し、自由に体を動かしたり話したりできない状態となっており、弁護団は熊本地裁に意見書を出すなどして、速やかに無罪判決が出るよう求めていた。


松橋事件の経過


《1985年1月》


熊本県松橋町(現・宇城市)で、男性(当時59)の遺体が見つかる。県警は宮田浩喜さんを殺人容疑で逮捕


《86年12月》


熊本地裁が宮田さんに懲役13年の判決


《90年1月》


最高裁が上告を棄却


《97年》


弁護側が証拠品の閲覧を申請し、熊本地検がシャツの布などを開示


《99年》


宮田さんが刑期を終え出所


《2012年3月》


宮田さんの成年後見人の弁護士が再審請求


《16年6月》


熊本地裁が再審開始を決定


《7月》


熊本地検が即時抗告


《17年11月》


福岡高裁が即時抗告を棄却


《12月》


福岡高検が特別抗告


《18年10月》


最高裁が特別抗告を棄却。再審開始が確定



 

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