天皇陛下の85歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居であった。陛下は来年4月末に退位するため、誕生日の一般参賀は最後。宮内庁によると、午前11時半時点で平成に入ってから最も多い約5万7千人が集まった。
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天皇陛下、平成最後の誕生日 涙声で「国民に感謝する」
午前10時20分ごろ、天皇陛下が皇后さま、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻と長女眞子さま、次女佳子さまとともに宮殿のベランダに立つと、歓声が上がった。陛下は「大勢のみなさんからこのように祝意を受けることを誠にうれしく思います」と述べた後、今年各地で発生した災害で家族を亡くしたり、不自由な生活を送ったりしている人々について「深く案じています」と語った。
今回は後方からでもよく見えるように、前方に大型スクリーンが2台設置された。
宮内庁によると、陛下は数日前からのどの痛みなどの風邪の症状があり、皇后さまも日中に熱が上がるなどの症状があるという。(緒方雄大、多田晃子)