長崎と北陸の両整備新幹線で、当初より大幅に増えることになった事業費3451億円の一部財源をどう手当てするかが固まった。21日に閣議決定された2019年度の政府予算案に盛り込まれた。しかし、いまだ700億円近いお金をどうまかなうか未定のまま。22年度の開業が迫る中、今後も国とJRの間で負担をめぐる交渉が続くことになる。
今回の政府予算案で、整備新幹線の完成までに上ぶれるとみられていた3451億円のうち、8割にあたる2763億円分のめどが立った。これにより、少なくとも事業費不足を理由に、来年度の途中で工事を中断しなければいけないような事態は避けられる見通しとなった。
今回、上ぶれ分の穴埋めとして最も活用するのは、国債発行などで得たお金を国が低金利で貸し出す財政投融資(財投)制度。
国が民間から借り入れてまかな…