今年も何かと忙しかった防衛省で25日、年末恒例のだるまの目入れ式があった。年始に右目を入れた時に誓った「一致団結」「任務完遂」が成ったとして、岩屋毅防衛相らが順に筆をとり左目を入れた。
防衛大臣室に幹部らが集まり、まず防衛官僚トップの高橋憲一事務次官が目玉の「丸」を書いた。慎重ながら少し外へはみ出し、笑いが起きた。ふだん「専守防衛」にこだわる高橋氏は「不調法で」とわびた。
次に自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長が「丸」の中を塗った。最後の岩屋氏に残す真ん中の部分が小さくなりすぎ、「すいません。大臣のテリトリー(領域)を侵しました」。岩屋氏が「相当侵してるよね」と返し、笑いが広がった。
岩屋氏は「こんなの一筆じゃん」とおどけつつ、胴体に「防衛大臣」とあるだるまの左目を「えいっ」と仕上げた。(藤田直央)