中国政府がクリスマスシーズンに合わせ、非公認のキリスト教徒への締めつけを強めている。ローマ・カトリック教会の法王庁(バチカン)と9月に、長年対立してきた司教の任命権で暫定合意したが、欧米の価値観の浸透を警戒し、プロテスタント系も含め弾圧を緩めていない。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジアなどによると、四川省成都で24日、警察が地下教会「秋雨聖約教会」に立ち入り、書籍やパソコンなどを押収した。今月9日以降、同教会の牧師や信者ら100人超が一斉に拘束されたという。同教会の支援者は朝日新聞に「中国で最近、ここまで激しい宗教弾圧はなかった」と語った。
内モンゴル自治区フフホトでも16日、警察が無許可の地下教会の活動を禁止した。広東省東莞(トンコワン)でも地下教会への監視が強化され、クリスマスミサの開催が中止に追い込まれたという。
取り締まりは信徒らにとどまら…