マレーシア王室は6日、第15代国王のムハンマド5世(49)が同日付で退位したと発表した。同国の国王は9州のスルタン(イスラム王侯)から事実上の持ち回りで選出され、任期は5年。現国王は2016年12月に即位しており、地元メディアによると任期途中で国王が退位するのは1957年の独立以来初めて。
王室は退位の理由を公表していない。だが、昨年11月、病気療養を理由とした休暇中に、ミスコンテストで優勝した経歴のある25歳のロシア人女性とロシアで結婚したとの情報がネットメディアなどで報道され、批判を受けていた。(シンガポール=守真弓)