北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長が7日、訪中した。中国国営新華社通信と北朝鮮の朝鮮中央通信が8日朝、報じた。訪中は習近平(シーチンピン)国家主席の招きを受けたものとしており、10日まで。正恩氏の訪中は昨年以来、4回目となる。主に、2回目の米朝首脳会談の開催を巡って意見交換するとみられる。
朝鮮中央通信によれば、正恩氏には妻の李雪主(リソルチュ)氏、米朝や南北両協議を主導している金英哲(キムヨンチョル)党副委員長、党国際部長を務める李洙墉(リスヨン)党副委員長、李容浩(リヨンホ)外相らが同行している。3氏はいずれも昨年6月の米朝首脳会談に同席した。
一方、中朝の政党間交流を担当する崔竜海(チェリョンヘ)党副委員長の同行は伝えられていない。正恩氏の今回の訪問は、中朝間交流よりも米朝関係や北朝鮮の核開発問題などに主眼を置いている可能性が高い。(北京=延与光貞、ソウル=牧野愛博)