プロ野球巨人の原辰徳監督が8日、客員教授を務める千葉県勝浦市の国際武道大で、講義を行った。フリーエージェント(FA)権を行使して巨人に加入した選手の人的補償として、生え抜きの内海哲也が西武へ、長野久義が広島へ移籍することについて「ジャイアンツファンとして、心境的には残念。しかしルール上、仕方ない」と語った。
巨人・長野を広島選択 FA丸の人的補償に
長野「選手冥利に尽きる」 FA丸の人的補償で広島へ
広島、長野を獲得「3番も打てる戦力」 丸の人的補償
人的補償は、特に年俸の高い選手がFA宣言をして移籍した場合、移籍先チームがプロテクトした28人以外の選手を、移籍元のチームが選んで獲得できる制度。内海や長野は、巨人がプロテクトしていなかった。
原監督は「彼ら2人を守ることはできなかった。しかし、彼らは評価された。野球人として2人にエールを送る気持ちは変わらない」。講義後は報道陣に「一抹の寂しさはあるけど、勝負の世界には足し算と引き算がある。若手やこれからレギュラーを狙う選手は、揚々と立ち向かってほしい」と話した。