北海道豊頃町の海岸で厳冬期に現れる氷「ジュエリーアイス」の見頃の時期を迎え、12日、豊頃町などが設置する見学者用休憩所が今季の営業を開始した。ただ、年明け以来、穏やかな天気が続いており、海岸に打ち上げられる氷は、まだポツポツとある程度。それでも、写真愛好家らが、さかんにカメラを向けていた。
ジュエリーアイスは十勝川で凍結し、波でもまれたのちに河口近くの同町大津海岸に打ち上げられる氷。透明度が高く、朝日などに照らされて輝く様子が、宝石のようだとして、名付けられた。
大津海岸ではこの日、午前6時55分の日の出時刻には、観光客や写真愛好家ら数十人が集まった。帯広市から撮影に来た男性は「12月に来た時はあったが、今日は少なくて残念。自然相手なのでしょうがない」。同町商工観光課の越後秀顕係長は「近年、注目されてきているので、早くたくさん氷が上がってほしい。きれいなので多くの人に見に来てほしい」と話す。
昨シーズンから設置されている休憩所は2月28日までの毎日、午前6時30分から午後3時まで営業する。午前7時からは地元の海産物などの物販も行われている。(中沢滋人)