札幌市営地下鉄は21日、終日の運転見合わせを決めた。地震発生後、南北、東西、東豊の全3路線で運行を停止していたが、終電までに点検作業を終えられないためだ。翌日の運行は、夜間の点検の結果を受けて判断する。
札幌市営地下鉄が運行を取りやめた影響で、市内のホテルには宿泊の問い合わせが増えた。札幌駅近くのあるホテルでは、地震発生直後から、徐々に空室の問い合わせなどが増えたという。「殺到するほどではないが、ネットから当日予約が増えたのは交通機関の乱れの影響だと思う。空室が少なくなってきた」と話す。
近くの別のホテルでは、地震を感知したエレベーターが安全のために停止した。管理会社と連絡がつかず、復旧の見込みが立たないという。同ホテルは14階建てで、非常階段から宿泊客を誘導しているという。「幸いお客様の閉じ込めなどのトラブルはなくホッとしている。お客様にはご迷惑をかけるが、エレベーター以外は問題がないので、大規模停電した昨年9月の地震に比べればよかった」とフロントの担当者は話した。