北海道地震の被災自治体で、ふるさと納税を活用した寄付が急増している。36人が犠牲になった厚真(あつま)町には、9月6日未明の地震発生から約1カ月で、1年分に相当する金額が寄せられた。
厚真町によると、同11日から「ふるさとチョイス」など五つのサイトを通じて寄付を募ったところ、10月9日までに約1万500件、約2億3千万円が集まった。同町の昨年度のふるさと納税額は約2億円。担当者は「皆さんの気持ちで納税していただき、大変ありがたい」と話す。
厚真町と同じく大きな被害があった安平(あびら)町では、9月6日から10月9日までに7115件、約1億1400万円が寄せられた。同町の昨年度のふるさと納税の額は約3億8千万円。むかわ町でも、9月9日~10月8日に388件、約2600万円が集まった。昨年度は約4800万円だった。(芳垣文子)