兵庫県三田(さんだ)市の女性会社員(当時27)の切断遺体が大阪、京都両府内の民泊部屋や山中で見つかった事件で、傷害致死と死体損壊・遺棄罪に問われた米国籍のバイラクタル・エフゲニー・バシリエビチ被告(27)の裁判員裁判が15日、神戸地裁で始まった。バイラクタル被告は英語で「その通り」と述べ、起訴内容を認めた。判決は22日。
起訴状によると、バイラクタル被告は昨年2月16日、大阪市東成区のマンション内にある民泊部屋で女性の首を圧迫し、窒息死させたうえ、その後女性の遺体を損壊し、同月18~21日、遺体の一部を京都市山科区や、大阪府島本町の竹やぶや大阪市西成区の民泊部屋に遺棄したとされる。
検察側は冒頭陳述で、2人はスマートフォンの交流アプリを通じて知り合い、出会って数日後に事件に至ったと主張している。
弁護側は起訴内容を認め、捜査にも協力しているほか、被告の家族も立ち直り支援を約束していると訴え、情状酌量を求めた。
この後16日にかけて被告人質問があり、17日に論告求刑が予定されている。