韓国国防省は15日昼、2018年版の国防白書を発表した。前回の16年版白書や前々回の14年版に盛り込まれていた「韓日両国は自由民主主義と市場経済の基本的価値を共有している」との表現を削除した。レーダー照射や自衛艦旗(旭日〈きょくじつ〉旗)掲揚などを巡る混乱を反映した結果になった。
国防白書は2年ごとに発行される。同省は周辺国との国防交流を説明するなかで、日本に対する記述を変更した。交流する国家の順序も、前回は日本、中国、ロシアの順だったが、今回は中国、日本、ロシアの順に変わった。
一方、韓国海軍の練習艦隊は14日、中国・上海に寄港した。韓国海軍によれば、米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の韓国配備が発表された16年夏以降、韓国軍艦艇が中国に寄港するのは初めて。(ソウル=牧野愛博)