阪神・淡路大震災から24年を迎えた17日夕、東京都千代田区の日比谷公園で追悼行事が開かれた。神戸市の東遊園地で追悼行事「1・17のつどい」をこの日開いた実行委員会が、東京会場として初めて企画。都内に住む被災地出身者ら300人以上が訪れた。
公園内の小音楽堂に「1・17」の形にキャンドルが並べられ、東遊園地のガス灯「1・17希望の灯(あか)り」から分けた火がともされた。神戸の追悼会場とインターネットでつないだ。地震発生時刻から12時間後の午後5時46分、参加者が黙禱(もくとう)した。
首都圏にも多くの被災者や被災地出身者が住んでいるが、追悼の場や震災を語る機会が少ないため、東京で開くことにしたという。来年以降も続ける方針。
世田谷区の佐久間喜雄さん(72)は会場で、震災当時、神戸で一緒にボランティアにあたった仲間と再会した。「体も弱くなったし、神戸は遠くてなかなか行けないけど、今日はかつてを思い返すことができました」と語った。