「毎月勤労統計」の不正調査問題で、厚生労働省は28日午前、外部有識者による特別監察委員会が聞き取り対象とした厚労省職員・元職員計37人への聞き取り状況を公表した。1人あたりの聞き取り時間は、最長が課長級職員に対する5時間55分で、最短は部局長級や課長級ら3人に15分。部局長級の1人には、対面での聞き取りをせずにメールだけで済ませていた。
厚労省は野党側の求めに応じ、関連資料を提出した。資料によると、監察委の前身となる監察チームは昨年12月27日~今年1月14日、延べ29人に1回あたり15~165分の聞き取りをした。監察委は設置日の1月16日から21日に、延べ40人に1回あたり10~100分聞き取りを実施。10分の人には複数回の聞き取りをしていた。
実人数では、統計情報部長や局長級の政策統括官(統計・情報政策、政策評価担当)ら部局長級が11人、雇用統計課長や雇用・賃金福祉統計課長ら課長級が9人、課長補佐・係長級が17人だった。
毎月勤労統計は、本来、従業員…