宝塚歌劇団は29日、月組の人気男役スター美弥(みや)るりかが、6月9日で退団すると発表した。独特の艶(つや)やかさを持った実力派で、月組の2番手スターとして活躍してきた。
一途ゆえ…月組スター美弥るりか「愛の言葉が多すぎて」
2003年に初舞台。退団公演は「夢現無双―吉川英治原作『宮本武蔵』より―」「クルンテープ 天使の都」。「夢現無双」では佐々木小次郎役を演じる。トップスター以外では異例のサヨナラショーもある。
今月24日まで宝塚バウホール(兵庫県宝塚市)で上演されたミュージカル「アンナ・カレーニナ」では、貴族社会のしがらみに翻弄(ほんろう)されつつも、既婚女性への愛を貫こうともがく青年貴族将校役で主演した。この公演は千秋楽が平日にもかかわらず、全国各地の映画館でライブ中継されるほどの人気ぶりだった。(尾崎千裕)