静岡県と岩手県の高速道路の一部区間で試行している時速110キロの最高速度について、警察庁は3月1日から120キロに引き上げる。試行を始める前と開始後の1年間で、人身事故の件数や車が実際に走る速度に大きな差はなかったとして、交通安全に支障がないと判断した。高速道路の最高速度が120キロになるのは初めて。
試行の対象区間は、新東名の新静岡インターチェンジ(IC)―森掛川IC(上り49・7キロ、下り50・1キロ)と、岩手県の東北道花巻南IC―盛岡南IC(上り27・3キロ、下り27・4キロ)。試行は少なくとも1年は続け、安全が確認できれば他路線への拡大を検討する。
警察庁は静岡県で2017年11月から、岩手県で同12月から、試行区間の最高速度を110キロに引き上げ、人身事故の件数や車の速度の変化を調べていた。(小林太一)