日本ハムの栗山英樹監督が、大リーグ2年目に臨むエンゼルスの大谷翔平にエールを送った。
米アリゾナ州での日本ハムのキャンプに9日、大谷が訪れ、栗山監督と談笑後にカートや徒歩で複数のグラウンドにまたがって、練習をしている選手や関係者にあいさつをして回った。
肌寒い天候のなか大谷は半袖姿。右ひじには昨年の10月に受けた手術痕がくっきりと残っていた。影響で今季は打者に専念する大谷に対し、栗山監督は「(日本ハム時代に)唯一やってあげられなかったのは1年間ピッチャーでいく、1年間バッターでいくという、そのくくりはあの短い(日本在籍)期間ではできなかった」と振り返った。
今年の不安な点について「翔平には二刀流は必然だと思っていて、いい意味で気分転換で、違う動きをすることで良さを思い出すみたいな。それが一つになることで苦しむんじゃないかなと」と、指摘。ただ、最後は「あいつは苦しめば苦しむほど、何かを生むので」と、栗山節で締めた。(スコッツデール=坂名信行)