「いい国作ろう。数字を作ろう」「不景気も統計一つで好景気」――。統計不正の発覚を受け、総務省が募集している「統計標語」のパロディー作品がネット上に数多く発表されている。14日の衆院予算委員会で立憲民主党会派の小川淳也氏が取り上げた。
総務省は、10月18日の「統計の日」に向け2月1日に統計標語の受け付けを始めた(3月31日まで)。同じ1日に同省所管の基幹統計「小売物価統計」の不正調査を公表したことから、小川氏は石田真敏総務相に「その日に標語を募集(開始)という危機管理のお粗末さ。本当に恥ずかしい」と指摘した。
ちなみに2018年度の特選作品は「活(い)かせ統計、未来の指針。」だった。小川氏は質疑でパロディー作品を読み上げた。主な作品は以下の通り。
「成長率どれだけ盛れるか腕次第」▽「統計の不正で作れ好景気」▽「アベノミクス全ての統計自由自在」▽「統計は答えを先に決めてから」▽「お上から鶴の一声好景気」▽「官邸の意のままになす数の技」▽「統計の真の目的、出世かな」▽「統計は適当にやっとうけい」(板橋洋佳)