ロッテホールディングス(HD)は20日、創業者の次男である重光昭夫副会長(64)を代表取締役に戻すと発表した。韓国で贈賄罪の実刑判決を受けて収監されたのを踏まえて代表権が返上されていたが、昨年10月に執行猶予付きの控訴審判決を受け、釈放されていた。ロッテHDは「経済人として、業務上の支障が無くなった」(広報)としている。
ロッテHDが20日の取締役会で決議した。代表取締役は重光氏と佃孝之社長の2人になる。重光氏は韓国ロッテグループの会長も務める。韓国前大統領の朴槿恵(パククネ)氏側に賄賂を贈ったとして昨年2月に懲役2年6カ月の実刑判決を受け、その直後に、代表権を返上していた。
ロッテHDの経営権をめぐっては創業者の次男と長男が対立している。昨年6月の株主総会では、長男の重光宏之氏が次男の昭夫氏の取締役解任を株主として提案し、否決された。