安倍晋三首相は20日、2012年12月の第2次内閣発足からの連続在任日数が2248日となり、吉田茂の第2~5次内閣と並ぶ歴代2位になった。連続在任日数の最長は、安倍氏の大叔父である佐藤栄作の2798日。
菅義偉官房長官は記者会見で「あっという間に迎えたというのが正直な気持ち。今後とも国民の声に耳を傾けながら、真摯(しんし)に一つ一つ課題に取り組んでいきたい」と話した。しかしこの間には安全保障法制など世論が割れる法律の成立もあり、連立を組む公明党の石田祝稔政調会長は同日、「非常につらい決断をしなきゃいけないことも正直あった」と振り返った。
野党は長期政権に厳しい評価で、共産党の穀田恵二国対委員長は「数だけで押し切ってくるウソと強権の政治はほころびが出ている。野党は安倍政権打倒に向けて力を合わせていく時期が来ている」と話した。
安倍氏は第1次内閣と合わせた通算の首相在任日数も、今月22日に2616日となれば、吉田茂と並ぶ歴代4位になる。通算の最長は桂太郎の2886日。2位は佐藤栄作、3位は伊藤博文。安倍氏が政権を維持し続けると、11月20日に歴代最長になる。(松山尚幹)